進行方向と反対側のライトのチラツキ低減対策について

TOMIX DE10用の電球色ヘッドライト基板を落札して頂いたお客様より、進行方向と反対側のライトのチラツキが気になりますというお問い合わせを数件頂きました。
他のお客様にも参考になるように、こちらにも回答を載せておきたいと思います。

チラツキの原因と低減対策については下記のように回答をさせて頂きました。
参考になりましたら幸いです。

進行方向と反対側のライトのチラツキですが、車輪や線路、集電部分の汚れにより
モーターへの電気の流れが一時的に途切れる時にモーターの逆起電力により
LEDが点灯します。
(モーターへの電気が途切れてもモーターは回り続けようとして逆起電力が発生します)

製品の基板では橙色のLEDと1kΩの抵抗が付いています。
橙色のLEDは電球色のLEDよりも暗く、また抵抗値を1kΩと大きくすることで、LEDに流れる電流が少なくなり、チラツキを目立たないようにしているようです。

チラツキを低減する方法ですが、一番効果が大きいのは車輪や線路、集電部分の汚れをこまめにクリーニングして、電気の流れが途切れないようにすることです。

と言っても、走らせていると線路や車輪は汚れてきます。
その他の低減案としては2つあります。
1.スナバ回路を付ける
2.LEDと並列にコンデンサを付ける(KATOの機関車のように)

1.はネットで例がいくつか紹介されていますが、モーターと並列にコンデンサと抵抗を付けるものです。
実際に試したところ、低減効果は見られるのですが、抵抗の発熱が大きくボデーが溶ける可能性がありました。
(抵抗が指で触れないくらい熱くなりました)

2.はコンデンサの容量により低減効果が変わります。
KATOの機関車と同じ容量を取り付けるとチラツキはほぼ無くなりますが、常点灯にはなりません。(停車時に点灯せず、走り始めてから点灯します)

容量を小さくしていくと常点灯になりますが、チラツキの効果は減ります。
LEDが点灯するタイミングとモーターが動き始めるタイミングが変わりますので、容量の選定が難しいです。
モーターやコントローラにより最適値が異なります。
また、コンデンサ無しの時よりも若干明るさが減ります。

まとめると、効果的なチラツキ低減案としては
1.車輪や線路、集電部分の汚れをこまめにクリーニングする
2.LEDと並列にコンデンサを付ける
になります。

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